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そして、その職場へ学生ボランティアとして来ていた、現在のお婿さんとの出会いも生まれました。純子は、より明るい笑顔を持つようになりました。
いまは長男の誕生に恵まれ育児に奮闘中です。はらはらすることも多いが二歳になった孫を見ますと、若い二人に感謝といとおしさでいっぱいです。
純子を叱ってばかりいたころを、申しわけなく思います。そして、いま私のできることは、あのころの埋め合わせをする優しさ、温かさをいっぱいにあげることだと思っています。
私は大好きな旅にときどき出て、楽しんでいます。純子が幼いころ、一緒にいろんな所を訪ね歩いた経験が、知らない所へも好奇心と期待感を抱いて行ける私にしてくれました。純子を育てながら、純子と戦い自分と戦っているうちに、少しずつ大人の私になり、気がついたら五十代になり、いまを楽しく生きられる私になっていました。
三人の子供はそれぞれ所帯を持って、幸せそうに暮らしています。
純子のことに夢中になりすぎて、危険な時期もありましたが、真剣に過ごした年月は、その後の生き方に大きく役立っております。「これでよかった」と、このごろ思うようになりました。
現在の母と娘になれるまでは、本当にたくさんの人々のお世話になりました。これからもお世話になり続けてゆくことでしょう。今後とも、よろしくお願いします。
私のような者でもお役に立つことがございましたら、いつでもお便りをください。子育てが一段落した私にできることがありましたら喜んで、お役に立ちたいと思っています。
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